門番遅刻する
今の国では夜間のみ自宅に門番が必ずつく。
ちなみに前回の国は日本では危険とされていて、今回の国は観光で人気があるところ。
だから今回の国に限って門番が自動的につくことに最初驚いた。
その門番が、先日なかなか来なかった。
1時間が経過してから、警備会社に連絡し、来ないから別の人を派遣してもらうよう申し出た。
その20分後、門番が到着。
娘さんがケガをして病院につれていっていたと言う。
携帯はお金が入っていなくて連絡もできなかった、と証拠の娘さんの写真を見せられた。
警備会社の上司はカンカンで、危うく首になるところだったようだ。
その後もこの警備員、たまに遅刻する。
ちなみにこの国での遅刻は15分以内は私はカウントしないことにしている。
上司もその度カンカンで、明日にはクビでいないかもしれない、と何度も最後の別れを告げられている。
最初の頃こそその話にも付き合っていたが、そもそも私も夕方から夜は子供の世話で忙しい。
クビにするのは簡単だ。
でもそれで彼の妻子も路頭に迷うことになる…。
彼がいない間に問題が起こらない事を祈るばかりだ。