ないものねだり
夏季休暇の3日と現地の祝日をあわせて、休暇へ。
またまたパリ。
ほんの数ヶ月ぶりなだけなのに、
サイズアウトした子供達の服や靴、現地にない日本の調味料など、見るもの全てが素晴らしく見えてしまう。
以前フランスに住んでいた頃は、日常的に目にしていて、特に買わなくても満足していた。素晴らしいものを見たり触ったりしても、家の中はとても質素だった。
が、めったにお目にかかれない今、その美はあまりに眩しくて、ぜひ家にもって帰りたい、いつも見つめていたい、と願ってしまうのだ。
専業主婦の今、身の丈にあわない、我慢しなければ、と思うのだけど。
もともと美しいものに目がなくて、物欲も若い頃は更にあった。
ものがあまりない国にきて、店に入っても手ぶらで2分で出てくるようになり、寂しい反面ホッとした。
が、外国に出たときの落差ときたら…目がくらくらしてしまう。
前の国には、緑がなくて、砂地だったり工事途中の建物がいっぱいで、
私はせめて家の中にオアシスを作ろうと、荒れ果てた小さな庭を緑にすることに精をだしていた。
土と肥料を入れ、芝生の種をまき、次は花を植え、バラを移植して、外の公園よりいつもずっと緑だった。
今住んでいる所は、緑がたくさんある。
舗装されていない砂地もたくさんあるけれど、町にも緑がある。
緑を日常的に見るようになった私の小さな庭は、手入れがおろそかになっている。
前は、遠いところまで、苗を探し回っていたのに。
現在引っ越したばかりでなかなか家の中がガランとしている。
しばらく海外旅行はなんとか避けよう。